純粋なのは不死ばかり

文を隠すなら森。

2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「暮らしの思想 佐藤真RETROSPECTIVE」で『エドワード・サイード OUT OF PLACE』『花子』『まひるのほし』を観てきました。

Bunkamura ル・シネマ渋谷宮下で開催されていた「暮らしの思想 佐藤真 RETROSPECTIVE」を観に行きました。4Kレストア版の三本を観ることができました。 佐藤真特集、1本目は『エドワード・サイード OUT OF PLACE』。パレスチナ人としてのサイード、佐藤真監…

そして蛇が生まれた。『蛇の道』(2024)

『蛇の道』(2024)、原点の『蛇の道』(1998)をソリッドに削ぎ落としつつ柴咲コウの役者の力を最大限に引き出すセルフリメイクの傑作。同じ物語を語り直すこと、舞台をフランスに置き直すことが禍々しさを増幅する。なぜこんな凄惨な物語が語り直されるのか?(…

人間になる?『ニンゲン合格』

ずっと主人公の声が西島秀俊っぽくて、そうなのか……?って最後まで確証持てなくてクレジットでうおおお!ってなった。調べてみたら西島秀俊の初主演作品だったのね。 黒沢清の『降霊』を初めて見た時に黒沢清ユニバースの二人が出会ってしまった!と驚いた記…

雪のふる旅 アスタリスク

旅先では本は読めない。旅の途中で本は読める。 いつだって物語は中断されてから再開されるものだからだ。二十分ちょっとでまた乗り換えなければならない列車の座席に腰を下ろし、数分かけて本を鞄から出すか出さないか決めあぐねる。頭の中では鞄の底から容…

世界は語り直される。『マッドマックス:フュリオサ』

『フュリオサ』、一夜たち、昨日の自分がウォー・タンクのシークエンスに興奮していたのが馬鹿らしくなるくらい、しみじみと良かったな……前作に比べて長く感じるのはそのように語られているからで、あの"ヒストリーマン"がジョージ・ミラー監督の前作『アラ…

神話は3から始まる。『マッドマックス サンダードーム』『マッドマックス 怒りのデス・ロード』

ずっと観れてなかったマッドマックス3こと『マッドマックス サンダードーム』をついに観た。いやー……見事。空中決闘場もといサンダードームの中に入ってからはアクションによって見せるのかと思いきや、そこで行われる取引と裏切り、マックスの選択、攻守の…

アンドリュー・スコットに吸い込まれる。Netflix『リプリー』

Netflixの『リプリー』を完走した。現時点で今年ベストドラマです。贅沢な時間だった。 原作はパトリシア・ハイスミスの『太陽がいっぱい』。とにかく主演のアンドリュー・スコットを観ているだけでも大満足なのに、イタリアを美しいモノクロ映像で取り上げ…

国立新美術館で徐冰監督の『とんぼの眼』を観てきました。

国立新美術館の企画展『遠距離現在 Universal / Remote』で鑑賞。この企画展自体なかなか楽しかったけど、この作品を観るだけでも元がとれると思った。監督……というか芸術家である徐冰(シュ・ビン)さんは40年近いキャリアでこれが初めての映像作品だとか。 …