純粋なのは不死ばかり

文を隠すなら森。

2022-07-01から1ヶ月間の記事一覧

眠っている間に何かが起きた『たぶん悪魔が』

核軍備と環境問題の議論の後で、青年二人が乗るバスの停車時のカットがすごい。吊り革と靴と手摺とが連続して切り替えられてただバスが停車して人間たちが乗り降りするのにそれが騒々しいシステムのもつれ合いのように彼らには感じられているのだろうか。 い…

オバケなんてないさ。『こちらあみ子』

一晩経って、『こちらあみ子』がどんどん大切な映画になる。子どもの頃観た記憶が朧げにある大林宣彦の『マヌケ先生』とか大学生の頃の小津の『生れてはみたけれど』とかトリュフォーの『大人は判ってくれない』とか、子どもがそのままその世界にいることを…