『メトロイド ドレッド』、去年Switchを購入してから一番のめり込んでいる。ダークソウルに通じるような「彷徨う」快楽が素晴らしい。それもどうしたらいいかわからなくてウロウロしているのではなくて、「恐いけどこっちに行けば何かが見つかりそうな気がする」という予感に導かれて歩き回る充実感。それはアクションの難しさが敵との攻防以上に入り組んだ上下のあるダンジョンや地形と一体化しているゲームデザインによるのだろう。「上下」の概念があること、それが操作する身体によって体感できること、物語もまた深淵に向かって深みに落ちていく「底が見つからない恐怖」によって満ちていること。
はじめてのメトロイドヴァニアが本家メトロイドで本当に良かった。これをプレイすることで自分を魅了してきた『ダークソウル』や『Bloodborne』とリドリー・スコットの『エイリアン』サーガまでが繋がった。脳に寄生される恐怖と地下に眠る古代文明に、もうずっと自分は取り憑かれていたのだった。