純粋なのは不死ばかり

文を隠すなら森。

難民問題SFゲームとして。『Citizen Sleeper』

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シチズン・スリーパー』、クリアした。『サイバーパンク2077』みたいな硬派な改造人間SFを『ディスコ・エリジウム』ライクの膨大なテキストで読めるという至福の15時間(106サイクル)。難民船団が到着してそれを受け入れるかを問うDLCが骨太すぎて、そこの新キャラ達が一番好きになってしまったな。

途中まで電脳世界の存在に気づかず「生活」すらままならない苦行プレイをしてしまったのだが、逆にデータを作り直して以降はサクサク進めることができて、題材や主人公のシリアスな状況とゲームプレイの簡単さの乖離を否が応でも感じることになってしまった。しかし反骨と連帯の物語は素晴らしかった。

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あとサイバーパンク2077以上にグッときたのは、キャラクターたちのセクシュアリティが多彩で、それがテキスト上で明言されないまでも色々な読み取りが可能になっていること。特に半機械半人間の主人公はお決まりのタイムリミットを抱えつつも様々な人物と友愛関係を築いていくのがとっても良かった。