純粋なのは不死ばかり

文を隠すなら森。

2024-05-01から1ヶ月間の記事一覧

5回目と1回目。『牯嶺街少年殺人事件』『ヤンヤン 夏の思い出』

『牯嶺街少年殺人事件』デジタル・リマスター版 早稲田松竹で久しぶりに観た。 2017年に4Kレストア・デジタルリマスター版が公開されてから、幾度となく再公開のたびに足を運んで、今回は5回目。消えない魔力をずっと感じているし、新しく見えてくるものも、…

文学フリマ東京38に参加してきました!

大學の研究会のまだやりたりない人たちで立ち上げた掌編小説読書會、文フリに参加するのはこれで四回目なんですが、去年は自分が売る側であまり出られなかったり、欲しい本が根こそぎ売り切れてたりしたので、今回はリベンジのような気持ちでフル出場できて…

5/19の文学フリマ東京38に出店します!

告知がギリギリになってしまいましたが、今週末5/19の文学フリマ東京38に出店します! ブースは「ち-43」です。今回は作品を出せる同人が少なかったため、僕が小説もエッセイも映画評も書いているのでこれまでの冊子よりちょっと照れくさいところがあります…

圧倒的なものに触れる。『悪は存在しない』

悪は存在しない、映画の言語化不可能性を存分に味わえる映画だった。すべてのショットと台詞がラストに結実していく。最後の森を人々が(まるで葬列のように何かを受け入れながら)歩いている場面で自分の脳裏にずっと「20年に一度の山火事が、10年に一度、5年…

時間蠅たちは、矢がお好き

多和田葉子の小説が好きだ。 去年は四冊くらい読んだのだが、急にもったいない精神が発動して今年は読んでいなかった。しかし去年多和田葉子はいいぞと散々勧めていた友人から勧めていたのとは別の(多和田葉子の)本を読み始めたよ! と連絡がきてなんだかモ…