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さいたま国際芸術祭2023に行ってきました。

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さいたま国際芸術祭2023に行ってきました。

3年に一回やってるらしいけど全然認知してなかった。何もわからず一人でふらっと行ってみたけどすげー楽しかった。それぞれのアーティストの作品も面白いけど、何よりも今回の芸術祭のディレクションを務めたアートチーム目[mé] の仕掛けがすごい。

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メイン会場の「旧市民会館おおみや」は去年閉館したみたいだけど、その構造内を縦横無尽に透明板のフレームの「導線」が切断し、鑑賞者はそれに戸惑いつつ再解釈された建物を彷徨う。見えているけど向こうにはいけない、しかし人はいるからおそらく行けるはずだ、というような、まるで『ダークソウル』みたいなゲームの中のダンジョンで何かを探索している気分になるけど自分が何を求めているのか、何に惹き寄せられているのか掴めない。もう一発で目すげえな!と思った。そもそも最初から壁をぶち抜いて「そこにないはずの入り口」を作ってしまっている。階段を上り下りしつつアートの遊びにはぐらかされている体験は唯一無二だった。

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でも一番面白かったのは最後に観た川島拓人演出による公演、『「見つめ直す」ファッションショー "We see us"』でした。会場の舞台にメイクルームが作られていて、公演中にどんどん観客がその舞台に上がっていく。なんのアナウンスもなく、みんな暗がりでえ?これ行っていいの?ってなってる非日常空間がすごかった。自分も困惑しつつ舞台に上ってみたらそこで始まる"ファッションショー"がめちゃくちゃカッコよくて、マジでめちゃくちゃ感動した……最後にまた舞台に観客たちが残っている中モデルさんたち(マンガみたいなスタイルしてた)が戻ってきてそのまま観客たちと自由解散になる……チョ〜最高でした。芸術祭最終日のジム・オルークの公演取れなくてガッカリしてたけどこの日に来れてほんと良かった。凄かったなぁ……

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話しかけなかったし、舞台上にも上ってなかったけど、最初に座ってた座席の隣にたまたま写真家の金川晋吾さんが座ってびっくりした。この前トークショーとか行きましたよ……その時も話しかけなかったけど……

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