5時間ちょっとでクリア。ラストの選択はとて辛かった。代償や喪失についての物語だと最初に告げられるように、やり直しが効かないセーブシステムも迷いと選択を進んでいく主人公に強く共鳴する仕掛けになっていた。そして次々と現れる魔女たちがめちゃくちゃクィア!!
前半で主人公の「ある力」が発覚し、後半はそこから転調してストレートに政治を扱うゲームへと進んでいく。タイトルの通り、魔女たちのフェミニズムは宇宙規模でありながら常に隣人とどう生き延びるかが問われている。何度か出会うハグの場面に作り手の真っ当さ(とても貴重なものだ)と愛を強く感じた。
素晴らしいゲーム体験だったが、タロット占いと選択によってすごい細かい分岐があった(全ては宇宙に影響し魔女たちの運命を変化させていく)。『Detroit』ほどとは言わないが、チャプターなどのリプレイ性の低さ(選択肢によっては最終的にデータが消える)は少し寂しい。運命は受け入れるものなのか……